乳酸菌について
乳酸菌のお話 ウソ 編
乳酸菌を摂れば健康になると思っておられる方は多いと思います。また乳酸菌を摂っているので健康だと思っておられるかたも同じだと思います。
乳酸菌を摂れば健康になる! それは「ウソ」です。
乳酸菌の代表でもあるヨーグルトなどは免疫力を上げる、アレルギー疾患に効果があるといわれていますが実際はどうでしょう?
ヨーグルトなどの乳酸菌食品は、新商品もどんどん販売され消費も右かた上がりに増加していますが、疾患は減ってもいませんし、むしろ増えています。 マイアミ大学での報告では、乳酸菌が有効であるという結果が得られないと発表がありました。
では乳酸菌を摂っても健康にならない! それも「ウソ」です。
ヨーグルトなどの乳酸菌食品そのものが悪いわけではありません。
おいしさだけを求めるなら従来のもので十分です。でも健康を求めるなら内容もちゃんと考えなければならないでしょう。
乳酸菌は市販にあたり、プロバイオティクス、プレバイオティクス、動物性、植物性(植物由来)などジャンル分けが明確化されていません。消費者にとってはとっても不誠実なことだと思います。 プレバイオティクスのすべてを否定するわけではありませんが、死んだ菌は死んだ菌程度の効果しかありません。乳酸菌は微生物です。生きていてナンボです。乳酸菌の数が重要です。種類も重要です。ほんとうに菌が生きていて数も多ければ、味も酸っぱく変化します。発酵臭もします。
なによりも重要なことは有益な乳酸菌が「生きたまま」たくさん大腸まで届くことです。
いつまでもおいしく飲んだり食べたりできるものは、菌の数がとても少ないとか香料を入れているとか健康にはほど遠いものです。
なかには死んだ乳酸菌を使用して乳酸菌入りなんて商品もあります。
本当に健康を考えるなら、銘柄やコマーシャルに惑わされずにご自身の目で確かなものを選ぶ必要があります。
乳酸菌のお話 ビフィダス菌編
多くの乳酸菌は糖分やたんぱく質を栄養に「乳酸」を生成します。ビフィダス菌は乳酸
生成するとともに「酢酸」も作り出します。酢酸は乳酸より強い殺菌力で腸内の悪玉菌をやっつけてくれます。
ビフィダス菌は約30菌種に分類されています。ヒトの腸内からは、約10種類のビフィダス菌が発見されていますが、個人によって棲息している菌種も異なります。
ヒトの腸内に棲むビフィダス菌種は動物の腸内からはほとんど見つかっていません。また、動物のビフィダス菌種はヒトの腸内に棲みつくことができないと考えられています。
ヒトは生まれてくるとき、産道を通ったり母乳を摂取したとき、母親からビフィダス菌を受け継ぐといわれ、約6か月間は母親の免疫力によって守られます。
20歳前後を100とすると加齢とともに腸内で増殖したビフィダス菌は、徐々に減少していくと同時に、免疫力もどんどん低下していきます。
では、免疫力を上げるにはどうすればいいでしょうか?
適度な運動や睡眠、食事のバランスなど規則正しい生活をこころがけること。でも、現代社会では少しむずかしいかもしれません。それでも減少していく有益な腸内細菌を止めることは出来ません。
なので、乳酸菌の摂取が必要不可欠なのです。
口から摂取した乳酸菌は、3日~1週間程度で体外に排出されてしまいます。
ビフィダス菌も例外ではありません。特にビフィダス菌は「偏性嫌気性菌」といわれとても弱い菌種です。空気のあるところではどんどん弱り、死んでいきます。
また熱や酸、塩によ っても死んでしまいます。ビフィダス菌以外の多くの動物性乳酸菌も同じく、植物性(植物由来)の菌に比べると弱い菌種です。摂取してもそのほとんどが腸内に届く前に死んでしまうのです。
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